とうとう政権交代が動き出す(米国大統領選挙2020)

スマホの通知音がしたけれど、ちょっと面倒な作業中だったのでスルーするつもりでチラッと通知を見て、気が変わった。ブレーキングニュース。ニュース速報だ。これは読まなきゃいけない。

カリフォルニア午後3時過ぎ、ミシガン州が正式な選挙結果としてバイデンの選出を発表てから約1時間後、とうとうGSA(General Services Administration)のエイミー・マーフィー氏からバイデン氏に宛に、政権移行の準備を開始できるという正式な書状が送られたというCNNのスクープだった。CNN速い。その書状のコピーはいったいどこから手に入れたんだ?

選挙日の11月3日から20日間、メジャーなマスコミによるバイデン氏勝利報道11月8日から2週間がすぎた。その間、トランプ大統領は敗北を一貫して認めず、ありとあらゆる手段で法的に選挙結果を覆すために全力を注いてきたため、米国の連邦政府はほぼ膠着状態だった。トランプ大統領の行動は事前に予測されていたとおりで批判こそすれ驚く人はあまりいなかったが、驚いたのは共和党の多くのトップがトランプ大統領を支持したことだった。証拠を提示せずに不正選挙を訴え選挙結果を覆そうとする行動に同調するなんて、共和党の民主主義はどこにいったんだと、民主党のみならず共和党の著名人まで大いに失望した。

米国のエピデミックは、新規感染者数が一日に20万人近くを記録し、死者も一日1500人を記録、入院者数も今回のエピデミック史上最多を記録したが、このような危機的な状況にあっても、トランプ大統領は、ワクチンの成功に対して「発表を故意に遅らせて選挙に影響を及ぼした」という誹謗中傷をした以外は、対策も声明も発表していない。むしろバイデン氏のほうが、マスコミ会見を通して、マスクをするように国民に呼びかけ、ワクチンの迅速な配布や経済対策の計画をすすめるためにも、一刻も早い政権交代のプロセスを始めるべきだと訴え続けた毎日だった。

このブレーキングニュースにより、やっと政権移行のプロセスが正式に動き出すことが報道されたことで、多くの米国人はほっと胸をなでおろしただろう。政権移行がスムースに行われない場合の米国のリスクは計り知れない。常に様々な国と敵対している米国の国家安全保障はもちろんだが、今や大炎上中のCovid対策が遅れることはなによりも大きな懸念だった。すでに米国のエピデミックは想像を絶する勢いで拡大しており、連邦政府の旗振りなしに野放しになっている「米国の自由を訴える」人々が、感染拡大の抑制を呼びかける医療関係者のアドバイスを無視して、エピデミックの燃え盛る火に油を注いでいる状態だ。

報道されたGSAの通達内容によると、トランプ政権はバイデン新政権に政権を移行する準備が整ったとされていた。今でも各州の選挙結果に法的処置や、共和党議員への働きかけにより、各州の最終決定を遅らせようとしているトランプ政権が、このような通達を今日の段階で受け入れるのは、はっきりいって意外だった。このまま非常識に非常識をかさねて、すべての州が選挙結果を正式表明するまでは粘るつもりなのではないかと半ば諦めていたからだ。

しかし、先週の金曜日に今回の選挙結果で最もドラマティックだったジョージア州の接戦の結果、最集計後、正式に州としてバイデン氏の勝利を正式発表した。共和党から民主党への劇的な鞍替えだった。そして、引き続き月曜日にミシガン州が、トランプ政権からのさまざまな妨害にもかかわらずバイデン氏の勝利を正式発表した。さすがに、この辺りでゲームオーバだと、トランプ大統領もその側近たちも感じたのだろう。しかし、トランプ大統領はもちろん敗北を認めない。不正選挙と戦い続けるということで、法的処置は引き続き行うらしい。いまはきっと、どの引き際が彼にとって一番傷が浅いのかを図っている最中なのだと思う。

この2週間、トランプ政権側がどんなに頑張ったところで、選挙結果が覆ると考えていた米国人は、たとえ彼の支持者であっても少なかったはずだ。それでも、政権の重要な仕事は宙に浮いたまま、選挙結果を無効にしてまで利権にしがみつく政治家たちと米国民主主義の成れの果てを目の当たりにして、大統領がさらに非常識な手段に訴えば先進国にあるまじき政情不安に陥りかねない状態だったので、多くの米国人は悶々として過ごしてきたと思う。

今日は、安眠できる人が少し増えたのではないかなと思った。

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